創業当初は、皮革用原皮取扱業、皮を扱う際に取れる馬胴毛を取り扱っていた薄井商店でしたが、昭和31年3月、兵庫県尼崎の画筆製造輸出業「三星」より、その業務を引き継ぐことになり、画筆の世界と出会いました。

馬毛だけでなくイタチ毛などを使う画筆の製造は、原毛知識に明るい自分には天職だと確信し、急いで皮革倉庫の2階を増築し工場をつくり、自宅を事務所に改装するなどして、体制を整え、半年もかからぬうちに筆の生産を開始したのです。

その後は、筆作りをメインの業務とし、より良い筆を作り出すための開発に真摯に取り組んでまいりました。「USUIはアーティストのために存在。アーティストは世界中の人を幸福にしている」そんな思いを胸に、品質を重視した筆を作り続けて50数年。これからもアーティストの仕事を陰で支える実直な筆を生産してまいります。