特別座談会

SPECIAL DISCUSSION #3

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動物の毛を扱うことの難しさ職人達の勘がブルーシュを支える
森川丈二氏×重見幸江氏×弊社スタッフの特別座談会 #3


重見:

先ほど、工場を見学させていただき、実際に目の前で1本1本、人の手を経て整えられていく過程を初めて目の当たりにして、すごく感動しました。

森川:

1本、2本を作るのと、わけが違うじゃないですか。あれだけの数があれば、ロット数も大量だと思うんですけど、それを全部手作業で行っていらっしゃるなんて、それ相応の筆に対する思いがないとできないと思います。出来上がるまでの間で何人が、この1本を手に取ったのか知りたいくらいです(笑)。

重見:

ていねいな工程を経ているからこそ、1本の筆を通し、作り手の思いが伝わってくるというか…、その筆の存在感やパワーを感じます。使い勝手の良さはもちろんですが、そういう背景って、心に影響しますよね。

森川:

それにしても職人さんの感覚ってすごいですよね。例えば、枠のようなものがあって、毛束をトントンって揃えて、分量が間違いないかを判断されていたり。それは長年の経験がなせる技だと思うんです。

三島:

確かに、長年の経験で得た、職人たち独特の勘のようなものを頼りにした工程もあります。動物の毛を使用していると、太さや状態など、個体差があり安定しないので、重さや本数などの単純なスペックだけでは、どうにもならない部分というのがあるんです。

箕浦:

僕が入った当初は、筆は同じものは二度とできないって言われてましたから。同じ身から出たものでも、良し悪しってあるんですよ。だから筆を選ぶ際には、よく吟味してほしいなと思います。

三島:

確かに厳密に言えば、違いがあるかもしれません。でもそれが味に変わるといいな、と思うんです。。

森川:

そういうことであれば、なおさら同じ番号が振ってあっても、ちゃんと使う側もこだわって選びたいですね。

箕浦:

お二人は筆を選ぶとき、どのように選ばれることが多いですか?

森川:

筆の選び方は、メイクのスキルが上がるにしたがって、変わってきたような気がします。

重見:

最初は、誰かが使っていたものを真似して使ってみることもありました。尊敬する人と同じものを使えば、上手になれる気がしてたんでしょうね(笑)。でも、「あんなに有名なアーティストが使ってても、これは使いにくい!」とか、色んなものを試すうちに、自分でジャッジすることができるようになっていきました。今は、実際に筆に触るだけで、使いやすそうとか、使い心地までも想像できる感じです。

森川:

自分たちがそのようにして成長したこともあって、後輩たちから聞かれれば、どこメーカーのどの筆か、全部教えています。

三島:

作り手側からすると、実際に使ってみた人が、第三者にお勧めしたくなるような商品を作りたいです。「最初に出会ったときの感動を人にも分けたい」って、自然と思っていただけるような商品作りを心がけているんです。


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ADVISER & STAFF


森川丈二

もりかわじょうじ
1988年(株)資生堂へ入社。数多くのTVCF、広告のへアメイクを手掛け、同時に「MASA」のメンバーとしてPARIS・NY・東京コレクションでのヘアメイクやヘアショー、セミナーなどの活動を国内外で担当。
1996年には、JHA(ジャパン・へアドレッシング・アワード)最年少グランプリ受賞。
さらに最優秀ロンドン賞2回・準グランプリ2回など数々の受賞暦を持つ。2006年4月、原宿に「gem(ジェム)」をオープンし、Hair&Makeupとして雑誌・広告・TVCF・SHOW・セミナーなどの仕事と共にサロンワークでも活動中。
ナチュラルからクリエイティブまで、他に類を見ないクリエーション力を発揮し、国内外の幅広い分野で活躍中。

重見幸江

しげみゆきえ
1988年(株)資生堂へ入社。広告・TVCF・雑誌などのヘアメイクやPARIS・東京コレクションにて数多くのメゾンを担当。
ピエヌやフフなど資生堂を代表するブランドのカラークリエーション、メイクアップソフト開発なども担当。その他 「メーキャップ理論」の構築などソフト研究・開発にも携わる。また、「MASA」のクリエーションメンバーとして活動し、1999年JHA(ジャパン・へアドレッシング・アワード)優秀新人賞を受賞するなどメイクアップだけでなくヘアテクニックの評価も高い。
2004年に独立。現在は「gem」の主宰としてTVCFや広告、ファッション誌を中心に国内外で幅広く活動し、数多くの女優やモデルから支持されている。

USUI BRUSH株式会社 製造部資材課

箕浦透

みのうらとおる
入社後、穂先の製造を担当した後、3年間スリランカ工場で整毛に携わる。1996年に帰国し、現在は毛の仕入れを担当。ブルーシュでは、品質管理、製造の責任者として商品開発の際のサンプル作りを行った。

USUI BRUSH株式会社 国内営業部

三島健一朗

みしまけんいちろう
入社とほぼ同時にネイルブラシの企画営業を担当。以来、画筆・ネイル・メイクなど数多くの商品企画、営業を行う。ブルーシュには立ち上げの段階から携わり、素材・カラー・ロゴ・デザインなどの企画に参加。
BUSINESS INDEX